いろんな台湾 いろんな風景
台湾生活を写真で記録

2020/06/15

1日前~出発

出発1日前、やっとやっとやっと、学校からの書類が揃いました。

・成績証明書
・在籍証明書
・推薦状

あとでオット氏に聞いたら、台湾では「在籍」っていうのは戸籍に使うんで、学校には使わないんだよ、と。学校に使うなら「在学」。

なるほど学校と話が通じないわけだ。。。

出発前夜はみんなで鍋を囲んで、全てが順調にいくようにとエール。

夜は友達がメッセージカードやプレゼントやケーキを持って入れ違いに何人も訪ねてきて、何をすることもできないまま夜が更けました。

娘氏は疲れすぎて倒れるように寝てしまい、私が夜の3時までかかって荷物の整理。

あとこの日は、日本で使える印鑑を作り、文昌帝という学問の神様にお参りにいってきました。


さて、出発当日。

午前中にTOEFLを受験してからの空港移動で、朝からまた信じられないくらいバタバタ。

朝8時に家を出て試験会場へ見送り。家に帰って引き続き荷作りをして、気づけば12時。試験会場へ迎えに行きながら、お昼を食べて、空港へ直行です。

で、3回目のTOEFL、そろそろスコアを上げてほしいところ。

どうだった?今回は少しは手応えあった?って聞いたら、、、(涙)

1回目と2回目は会場A。今回は別の会場Bでした。

予備知識として会場によって色々違いがあるとは聞いていたものの、会場Aとは席の配置もパーテーションも設備もあまりに違って、撃沈だった、と。。。

TOEFLはみんな一斉にテストが始まるのではなく、着いた人から案内されて、時間差で始まります。なので、自分がListeningをしているときに、別の人がSpeakingを始めるんですね。

会場Aは、仕切りがそこそこしっかりしていて、他の受験生の音に邪魔されるというのがほとんどなかったものの、会場Bはマイクの音の拾い方もよくないとかで、みんな大声。それでListeningの後半が全然聞こえなかったって・・・。えーー。

実力がしっかりあれば会場の良し悪しのスコアへの影響は小さいのでしょうが、そうでない場合はとにかく条件のいい会場を選ぶに限りますね。。。子供辛い、親も辛い~。

TOEFL目標スコアに届かないまま日本に送り出すことになるとは・・・。オット氏と、これで本当にいいんだろうか、大丈夫なんだろうかと、頭を抱えながらの出発目前。

勿論日本でも引き続きTOEFL受験は可能。しかーし!台湾での受験料はUSD190なのに、日本ではUSD235。高いのです!!

何度も気軽に受け続けることができる価格設定ではないと思うんですよね~。

今回は見送りになりましたが、日本の大学入試で英語の外部試験が採用されることになったら、確実に経済地域格差がスコアに反映されるんじゃないかと思います。これほんと不公平。よくないと思うわ~。

っていう話はさておき。

心にもやもやを抱えながら空港に着くと、ガラガラっていうより、空っぽでした。

台湾に来て長いですが、こんなに人がいない空港見たことない。

午後は娘氏が利用する成田便のみ。ほかは全てキャンセルでした。

ほどなくして、娘氏のクラスメイトが見送りに来てくれました。全部で10人くらいかな?1時間位、写真撮ったり、わちゃわちゃしたりして、涙することなく、笑顔で出発。

ほっ。

なんだかよくわからないけど、この後どっと疲れが襲ってきました。

ほっ。

定刻で出発、日本にも無事に到着し、PCR検査を経て検疫ホテルへ。このフライトで一緒になった20代の子と仲良くなって、日本に着いてからも孤独感とか寂しさを感じることなく過ごせたとのこと。それはよかったね。

その後、陰性の報告をもらい、実家で自主隔離です。

これから親にできることは、お金の準備くらいかな。あとは本人に引き続き努力をしてもらいましょう。頑張れ、娘。

2020/06/11

2日前

最近はもう日にちの感覚がなくなってきました。今日が何曜日かがわからない。

寝ても覚めても、頼りない娘氏のことが心配でならないというどうしようもない状況。

学校にお願いする書類は遅々として進まず。内容に問題があったり、記載内容に不足があったり、罠も多くて、結局今日までまだ揃っていません。私も仕事どころじゃなく、会社にいるのに仕事全然できてなくて、けっこうまずい。なんとか、最終日の明日には全部完成させたい!

さて、どんな罠かというと、例えば入学年月日、卒業年月日が記載された在籍証明証(Certificate of Attendance)。

台湾は9月始業ですが、娘氏の代は8/30が登校初日でした(毎年微妙に違う)。学校ではこの両日にち入りの在籍証明証を作成したことがない、と。うちではこんな書類作らんよ、だから知らんよ、なによこれ?な反応。

なので学校の書類フォームを拝借して、そこに自分で必要事項を打ち込み、プリントアウトして学校に持っていきました。入学日を8/30として。

ところが、学校側では授業開始日はたしかに8/30だけれど、入学手続きが完了したときから在籍しているということになるから、8/30の書類にはハンコを押せない!んですって。。。

定義がどうなってるのか確認したいから(日本の大学の)募集要項をメールで送れ、とか。全部日本語なんだけど。。。とか戸惑いつつ。

最後には書類を出してはくれるんでしょうけど、そこまでの道のりが長い。

そんなこんなに時間を大幅に取られ、娘氏は沢山の友達からカードをもらい、もらったカードにお返事を書き・・・ってことに時間を費やし、週末のTOEFLに向けての勉強も遅々として進んでいないように見受けられます。加えて荷物にも手をつけておらず。

あまりにため息が止まらないので、息をするのも億劫になってきました。

単身で留学してる子なんかは、きっと学校の書類関係も全て1人でやってるんだろうし、すごいものです。

あと2日、いや、2日もないか。自由に動けるのは明日のみ!

2020/06/09

4日前

一桁に入ったと思ったらもう片手で数えるほどになりました。

高雄市長罷免投票は、同意票多数でリコール成立。結果が出た当日晩に、高雄市議議長が飛び降り自殺。なんという。。。

台湾では国内でのコロナは収束とみられ、6/7より規制緩和に。ジムのランニングマシーンの間引きも解除、一律マスクも解除。

世間が正常化して、みんなが普段の歩調を取り戻しているのに、我が家はバタバタ。もうすべてコロナのせいだ、って悪態をつくことでしか気持ちのバランスが取れません。もしコロナがなかったら、5月末で卒業して、余裕を持って準備できていたのに!!!

卒業時にもらえると思っていた卒業証明書、成績証明書は学校の都合で、卒業前にはもらえず。成績証明書と在籍証明書には写真添付が必要。推薦状は色々あってまだサインもらえておらず。他にも必要書類の内容に、必須のものが記載されていないとか問題続出で、今だに全然そろっていないという。。。

必要書類の多さと、要求の多さに、学校側がめんどくさいよーな反応らしく。

まぁきっと、なんとかなるでしょう。なんとかします。

あんなに時間があったはずなのに!!なんでこんなにいっぱいいっぱいなのかしら(涙)

娘氏は、何人もの学友からメッセージカードをもらって、いよいよこの楽しかった高校生活も終わりなのか、っていう気持ちもありながらの日本行きの準備で、いろんな余韻に浸る暇はなさそうです。

2020/06/04

9日前

あっというまに一桁に突入。

この一週間は、推薦状や、学校で出してもらう書類の確認に終始。

とてもバタバタしています。余裕がありません。

周囲はというと、今週末に行われる高雄市長罷免の住民投票の話題でもちきり。

私個人は、香港に対する国家安全法のニュースを見ながら、今後の台湾を勝手に憂いでいるんですが、私の周りの現政権支持者(市長罷免に大賛成派)は、全然憂慮していないんですよね。

現高雄市長の韓さんという人は、2018年の選挙で、20年に渡って民進党の天下にあった高雄の市長に、得票率53.87%で選ばれました。民進党の地盤が非常に固いと思われていたこの高雄で、国民党から市長がでたというのは、本当に衝撃的でした。あのときは、本当に不思議な空気に包まれていましたもの。この市長選の期間に、多くの「韓粉(韓さんのファン)」と言われる人たちが、彼を持ち上げ持ち上げ持ち上げ、持ち上げすぎたのかもしれません。

同年12月に市長となりましたが、翌年2019年、神輿を担がれる形で総統選挙に出馬。

もともと韓市長を快く思っていなかった熱烈民進党支持者に加えて、彼にたいして思い入れのなかった市民をも巻き込んで、彼の総統選出馬が市民から大きな反感を買うことになります。

大風呂敷を広げる感がある、ということが市長選のときから指摘されていましたが、総統選ではあらゆるところを叩かれて、結局は蔡さんに負けちゃいました。

その後、高雄市長として高雄に舞い戻ってきましたが、市民から支持されず、市政はかなり険しい道となっています。

同時に、多くの市民の活動によって署名が集まりに集まり、なんと市長罷免の投票が行われることになりました。

署名運動が盛んに行われていたころから今まで、高雄市内では罷免の文字が書かれた黄色のテープをバイクやヘルメット、バックにつけている人を良く見かけますが、それが罷免支持の印。

今日本では、某県知事のリコールを口にする人がいるようですが、そんなもんじゃないです。こっちはもう市民によるガチの罷免案。

その市民投票が今週末です。罷免案が通るかどうかのボーダーは、有効投票数の1/4以上、574,996票だそうです。

ちなみに、署名総数は406,880なので、これが市民投票によってどんな数字として表れるのか。

同僚にも友人にも、罷免のデモに参加する人多く。民主的な国、台湾バンザイってな感じ。

しかーし、私は日本で生まれ育ったからか、その熱量がわからない。

個人的には、韓さん以前の民主党時代の高雄は、なにをするにも利権がらみで、市長が変わるのを機に悪いものが排除されるといいなと思っていたくらいで。(こんなこといったらぶっ飛ばされそうだけど)

総統選挙にも負けて、市長として頑張るって言ってるんだから、その手腕と成果を見届けてあげたらいいんじゃないの?悪い所があったら都度声を上げて民意で修正させればいいじゃない。なんて思っていたんですが、そんなことを言おうものなら生ぬるいと袋叩きにあいます。

あの時総統選挙なんかに出ずに、確り市民と向き合って、市政に真面目に取り組んでいたらこんなことにはならなかっただろうに、身から出たサビよね、っていう人も多く。

早くから入国規制をしくことでコロナの感染拡大を免れた台湾ですが、海外との往来再開は10月以降とかいう話で、9月入学の留学生も受け入れは難しいとかいう話で、すっかり鎖国状態。

今この香港の問題で、イギリスが移民規則変更を検討しているとか、台湾も受け入れを検討しているとかいろいろニュース出ていますが、もし、もし、もし、未来のいつか、台湾が同じ状況になったときは?と考えると、ねぇ?どうなんだろう。

とかあれこれ考えているうちに、もう6月なんです。

安全に健康に見送れるように、あと数日くれぐれも気を付けて過ごそうと思います。

台湾は6月に入って、目の眩むような暑い日が続いています。空もアオい。