さて、台湾の学校のほとんどが今週学期末、来週から冬休みです。
そして、新学期9月始まりの台湾で、今年の高校受験は5/20‐21の二日間となりました。
そして、新学期9月始まりの台湾で、今年の高校受験は5/20‐21の二日間となりました。
娘ちゃんが、受験モードに入りましたが、台湾の受験は日本と様式がだいぶ異なります。
長いこと説明を受けてきましたが、つい先日、やっとその全貌を理解しました(;´д`)
私の記憶では、日本だと、先に私立をいくつか受験して、その後日程をずらして公立の受験。
台湾では「會考」と呼ばれる全国統一のテストのみ。日本の大学センター入試試験の高校入試版、という感じでしょうか。試験内容は5教科+作文です。
そして高校受験の点数設定がかなり特殊。
総合得点100点満点として、そのうち、志願序が30点、多元発展項目が40点、會考が30点という配点になっています。
なんと、會考だけのテストですべてが決まるわけではない!?
細かく見てみましょう。志願序というのは、會考の成績が出てから、入りたい高校=志願高を最多30まで列挙して提出するのですが、志願序列の上位の高校に入れるほど点数が高くなるという仕組み。
偏差値55の人が、成績相応の高校を第一志望にしていて合格すると30点もらえるが、偏差値70以上の間違っても入れない学校を志望序列の上位に持ってきて、結果合格したのが第15志望の高校だった場合、29点になる。というようなもの。でもこれは、ほとんどの人が成績相応の志願を提出するので、みな30点獲得できるはず。
多元発展項目というのは、内申点のようなもので、中学時代のボランティア時数や英検成績、体力テストの結果などが反映されます。これはほとんどの生徒が、ちゃんとやっていれば40点の持ち点をとれます。
というわけで、こんなシチメンドクサイ仕組みでありながら、結局會考の成績が全てになるという、ちゃんちゃらおかしいシステム。
しかも、會考の採点方法は、点数制ではなく、ABC評価(゜□゜;)
これは昨年の参考分。難しい~~(;´д`)
台湾で秀才どころの高校はどこも最低5Aが必要。つまり、5教科すべてでA以上をとらなくてはならい。全ての教科でまんべんなく成績がよくないとダメなのです。
昨年の例では、台北で最も優秀な建中と北一女は、3科目A++、2科目A+、作文が5級(1-6級で、6級が一番上)以上で合格圏内。一つでもBが入ると希望なし。
テストを受けて、自分の成績を知ってから、それに合った志願申請を提出して合格発表を待つ、という順になります。しかも、志願申請はネットでするんだそうですよ。進んでますね。
志望校は30書けるので、必ずどこかに入れるようになっています。滑り止めをどこにするか悩んだり、私立の受験費捻出に頭を痛めたりする必要がない。必ずどこかに入れるのは、それはそれで優しい仕組みですね。
受験まであと4か月。悔いのないように頑張ってほしいものです。