いろんな台湾 いろんな風景
台湾生活を写真で記録

2017/01/16

2017

2017年になってもう半月が過ぎました。

介護問題の次は、実家問題。

親が住んでいた家をどうするか、これもまた悩むところですよね。それが田舎であればさらに悩むところ。将来そこに帰って住むのか、それとも住まないのか。人に貸すのか、民宿とかにするのか、はたまた放置か。

嫁の本音としては、誰も住まない山の中の実家が廃墟と化そうが痛くも痒くもない、なんて思っていたのですが、実家を最低でも住めるレベルまで蘇らせたいオット氏との温度差から、衝突を繰り返し、すったもんだの先月(年末)。

土地を荒れ放題にしておくなんて、風水的にも悪いし、運気にも絶対影響するだろう。自分たちと子供の将来を思って、絶対になんとかしたいというオット氏。

いよいよ私も腹を括りまして、現在誰も住んでおらず、日に日に廃墟感の増すオット氏の実家を生き返らせるべく、毎週末毎にオット氏と実家に通うようになりました。平日は仕事、週末は実家で肉体労働。辛い、アラフォー。中年太りをする暇もなく。

お金があれば、どーんと払って、どーんときれいにする事も出来ましょうが、その財力はない。というか、なんで住まない実家にお金を費やさなくちゃならんのよ?

となると、時間を費やして、自分でやるしかない・・・。

まず手をつけたのは、長年開かずの間と化していたレンガ小屋。

白黒で撮ると、ちょっとは風情も感じられようか。

しかし、開けてビックリ、ごみだらけ!!!義父が貯めに貯めた、わけわからんものの山。宝の山に非ず。ごみ屋敷の成れの果て。

こんなんですよ。

こっちの方が怖いか。
白い綿の山は、多分布団用の綿。黄色いのはホース。綿山の下には、用途不明のビニールが10キロ分以上。そのほかにも、タイヤやレンガやコンクリの塊、パイプ、ネジ、容器、機械、原形不明の固形物体とか、絨毯とか。

ほんと勘弁してくれ(;´д`)

オット氏と私の二人ではなんともならないので、おじさん二人に日給を払って、ごみ処理を手伝ってもらいました。

リサイクルセンターからトラックを借りてきて、リサイクルに回せるものは荷台に積み込み、センターに持ち込むこと3往復。

その他のごみは、肥料袋やゴミ袋に詰めて・・・数え忘れましたがたぶん40袋以上あったか・・・・それらは清掃局にお金を払って処分してもらいました。1350元也。

おじさん二人が手伝ってくれたからよかったものの、そうでなければ心が折れていたでしょう。

丸一日かかって、ごみの搬出完了!!

すっからかんになりました。

上を見上げると屋根も抜け落ち、ビンロウの木が覗いています。
そして、後日また別の人にお願いして、瓦礫の撤去。

全てを撤去した後の小屋は、おんぼろレンガ壁面を残すのみとなりました。

で、ここをちょっと昔っぽい平屋にしたいんだそうです。できるのか?ほぼ廃墟だけど?夢見てない?

そして、庭の木の伐採や整地とかも平行してやって。

先週末は、長年悩みの種になっていた実家の『壁癌』を処理すべく、ベランダの防水処理を。

壁癌は、台湾の古い住宅によくみられる問題。古い住宅は、建築当時、防水処理がされていなかったがために、雨水や湿気が徐々に外壁やベランダや隙間等から家の中に浸透し、内壁を蝕み、まるで癌に侵されたように広がっていくことからその名がついたのではないかと、勝手に想像しますが、これがなかなか厄介で。

この色が変わっているところが屋内の壁癌。

やばそうでしょう。ひどいところは粉吹いてるんですよ。


高雄の業者に見積もりをお願いしたところ、ベランダの防水処理は、簡単な処置で3万元(ベランダ1箇所、約15坪)、ちゃんとした処置で5万元だと。で、実家には大きなベランダが全部で3箇所あるので、ちゃんとお願いするとしたら、それだけで15万元とか掛かるという・・・。ちなみに、家の中の内壁は、一坪5千元とのお見積り。ムダに広い家なので、修繕だけで50万元以上掛かりそうな・・・・(眩暈)

あんまりに高いので、六亀のツテを頼ってやってくれそうな人を呼んで見てもらったら、「できるよ、こんなの簡単だよ~」 って言って見積りを出さない人や、 「これくらいならさ、やろうと思えば自分で出来るんじゃないの?」 って、完全にやる気ない人とか、そんなんばっかり。

で結局、DIYです。今度はおじさん一人と、若いお兄ちゃん一人に日雇いで来てもらいました。

ベランダの防水処理は、晴れている日にやるのが大原則のはずが、なんと先週末は寒波が来て、あいにくの小雨。それでも、涼しくていいじゃないか、なんて言って、やると決めたら譲らないオット氏。

労働は朝8時から夕方5時まで、2日掛けて、3つあるうちのベランダの2つをやり遂げました。

処理前(壁際の黒ずみは苔)

途中(苔などの汚い部分を取り払う作業後)

処理後(色が濃い部分は、撥水セメントという処理剤を塗った箇所)

まー、DIYだし、物干し用のベランダなので、みたくれは悪くても浸水さえしなければいいってことにしよう!!(効果があることを祈る)

これと同時に、義父の色んなものの整理も行っていますが、これもまた大変で。(義父はまだ健在だけれど)遺品整理の大変さ、っていうのが分かった気がします。

虫食ってる物や完全に不要な物は捨て、必要な物は後からでも分かるように整理。

本当に申し訳ないほどに沢山の物を捨てさせてもらいました、この嫁めが。

でも捨てようかどうしようか迷う物ってあるじゃないですか。例えば、この大量の鍵とか。
 数えてみたら62本もありましたよ。どれも家の鍵に非ず。どこ用の鍵よ?

あと、処分に迷うものといえば、写真。昔飼ってた鹿の写真とかもあって。(義父は学校で教師をする傍ら、副業として山羊や鹿を飼っていた時期があり、オット氏は山羊の乳を飲んで育ったとかいう話www)
これら全てその人や家族が生きていた証で、歴史。それを処分するって、結構な気苦労。

そして、見ていいのか悪いのか、義父の日記も見つけてしまいました。。。

で、私、決めました。何歳まで生きられるかわからないですけど、自分の死後、家人に見られたくないものは、2020年までに処分しますわ!!

そんなこんなでスタートした2017年。年末にはこれら一連のことが円満解決していますように!