旧正月から徐々に大問題になってきた新型肺炎とか、選挙のこととか、ジュケンのこととか、書き記しておかなくては、と思うことが多々あったのですが、時に流されて気づけば3月半ば。
外から見ると台湾の対策が好評なようですが、中から見た雑感を書き残しておこうかな。
遡ること1月。受験のためのテストが中旬にあって、その数日後に日本に行っていました。
1月下旬頃には、中国で新型肺炎が流行りはじめてやばいらしい、という話題が台湾のネットでもだいぶ多く見られ、特に娘氏くらいの、学生世代はかなり敏感に、各方面からの情報を見て聞いてシェアしていた、という印象。(こっちではPPTの他に、D Cardという大学生中心の掲示板が多く使われてます)
日本にいる間、娘氏が、この肺炎はやばそうだ、としきりに言っていましたが、平和ボケで実感がなかったのは母の私の方で。上野でマスクを大量買いしている中国人観光客らしき人を見て、ぼんやりと、マスクか~なんて思ったり。まさか台湾に戻ってからマスクが全然手に入らないとは、このときには思いもよらず。
台湾に帰国後、ネットでマスクを買うも商品は届かず。そのうちに販売禁止(輸出も禁止)、2月6日から実名制が始まりました。7日につき2枚、健康保険カードで購入できる、というもの。3月6日からは、7日につき3枚の購入となり、3月12日からはAPPを使ってネット購入ができるようになりました。
で、旧正月から手に入らなくなったマスクですが、我が家はありがたいことに、数人の台湾の友達にマスクは足りてる?って声をかけてもらい、家に余分に備蓄が有るからといって、分けてくれる人もいて、マスクには困ることなく今まで過ごせています。感謝感激。持つべきものは本当に困った時に助けの手を差し出してくれる友達。
ちなみに健康保険カードにはICチップが入っていて、海外渡航歴とも紐付いています。
台湾は、海外から入境の人について、どこの国から来たかによって、自宅隔離、自宅検疫、自己健康管理、と三段階に分かれた規制がしかれ、レベルによっては期間(14日間以内)に勝手に出歩いたりしたら罰金とかもあって、取り締まりもかなり厳しくしています。
感染したら入境以降の行動歴も公表されているようだし、悪質な人には公開処刑かというほどに、職場や名前も晒されたりするので、いやはや。
さて、本日3月17日時点で、台湾での感染者数は67人。ここ数日の感染者は、海外旅行から戻ってきた人がほとんどで、こんな時期に旅行だなんてナニゴトだ、非常識だ、とバッシングの嵐が吹き荒れています。
更に、高校生以下の学生と教師は今学期の学期末まで海外渡航禁止、なる令も出ました。
昨日感染が発覚した8人のうち、2人が南部の人で、トルコのツアーから帰ってきた人でしたが、今朝会社につくと、早速ざわついていました。その2人がどこのエリアに住んで、どの病院に行って、どの店に立ち寄ったか、あっという間に広まっていました。すごい。君等は探偵か!と思うほど。
市民の意識は非常に高くアンテナもすごい。きっとそれは、国の規模も関係しているのでしょう。ちゃんとやらないと国が潰れる、みたいな意識を持ってる人が多いように思います。小さいからね。
で、私が働く会社の入っているビルは、旧正月明けから、入り口には消毒を常備、出入りする人は必ずマスク着用。昨日からは入り口にサーモセンサー登場。空港か!
古いビルでセントラル空調なこと、また、入っている企業数も多く来客等の出入りも多いので、ビルの管理会社がかなり用心しているようです。
一日も早く沈静化しますように。