もう一年の半分が過ぎてしまいました。
台湾で生活する上ではほとんど脅威を感じることのなくなったコロナは、世界各地でまだニュースを賑わせていて、ここで生活する分には不安を感じないけれど、ニュースを見るたびに不安に包まれます。
こちらに住んでの実感としては、もう大丈夫、という思いが先行していて、出掛けにマスクを忘れることもしばしば。
しかし地下鉄の改札ではまだ検温が行われていて、あれ?マスクって必須?任意?と、一瞬頭が真っ白になり、すれ違う人を見るとまだまだみんなマスクをつけてるんで、係の人に「マスクって必要なんですか?」と聞くと「持ってないんですか?ではここに名前と電話番号を書いてください。はい、これをつけて。次は忘れないでね」って、ペラペラの薄いマスクを渡される感じです。
一方、会社では上司が「第二波は台湾にもやってくる!みな、くれぐれも気を付けて過ごすように!!」的な事を声高にいっていたりもします。
あれ?つまりは、私が勝手に緊張感を捨てちゃったってことか?
完全内勤業務だと、マスクしてないところも多いんじゃないかな。でも銀行やサービス業等の対面での顧客対応の必要な職種は、ほとんどが依然マスク着用でお仕事。
二ホンの感染者は先週ぐっと増えたようで、しかし、ゴートゥーキャンペーンなるものをやるとか、東京の某区では感染者にお見舞金10万円を渡すとか、ニュースを見ながらオット氏が「なにこれ?どういうこと?」って連呼してるんですが、適当な解説をしてあげることができない、不甲斐ないツマです。
こっちでは、規則を守らない感染者に罰則や罰金はあっても、お金がもらえるなんてことはそもそも考えられず。
外から見てるといろんなことがフシギです。いや、通りこしてちょっと意味不明。
豪雨でひどい被害を受けている地域が多く、一方で賞与がないとか減らされるとかで退職希望者が相次ぐとか、ストが行われる医療機関があるとかいうニュースをみて。え?なんちゃらキャンペーンより、優先的に配る対象あるんじゃないすかね?っていうか感染拡大傾向なのに、ゴートゥーしちゃうの?
これが台湾だったら市民が政府をフクロダダキノケイにして、なんなら市民の力でリコールじゃぁ!ってなるんじゃないかと思ったり思わなかっり。
それはそれで、外から見たらフシギな光景に映るのかしら。
さて、在台もかなり長くなりましたが、最近必要に迫られて銀行口座開設を数カ所で。
2018年だったか、台湾と二ホンの間でCRSの合意ってんでしょうか、(マネーロンダを防ぐ、あれですね)が結ばれてからこのかた、台湾での口座開設の時に決まって聞かれるのがマイナンバー(ID)。
外国人が口座を開くのは、以前に比べると難易度が高い気がします。
そしてどの銀行の担当からも同じ質問が。なんでしょうね、こっちの人は初見でもすぐに関係が近しい風に、聞きたいことは何でも聞かせてもらうね!っていうスタンスで迫ってくるんです。もう慣れたからなんてことないけど、やっぱりこっちは人間関係の敷居がちょっと低い感じですね。(そういうところは結構好き)
IDがなくて、いったい二ホンではどうやって個人の特定をしてるの?
その昔、台湾はニホンの戸籍制度を導入して今の形になったのに、なんでニホンはIDがないのん?
住民票には番号ついてないの?
確定申告とかはどうするわけ?IDなくてもできるものなの?
(;´д`)いやぁ。。。
えーと確かぁ、ニホンでは、子供が生まれたら出生届を出すと戸籍と住民票に記載されて、それからは基本的には住民票で個人が紐づけされてるんじゃないかなーと思うけどぉ…(もごもご)
まずい。彼らにとってしたら、目の前にいる私がニホン代表になるのに、ちゃんと納得させられるような答えが出せないようでは、代表失格じゃないか(苦笑)
こっちから見たら、ニホンのあれこれはたぶんすごく意味不明なんでしょう。フシギでたまらないという目で見られました、何度も。(私の中国語能力への疑心でないことを祈る)
なんでそんな制度なの?使い勝手悪すぎじゃない?
という風に映るんですね。こっちからだと。しかも銀行の担当さん目線からだと特に。
コロナになってからは、ICチップ入りの健康保険カードに出入国記録が紐づけされて、マスクの購入も健康保険カードでだし、最近台湾政府が出した振興券も健康保険カードで申請&購入。IDがあって、ICチップ入りの紐付けされたカードがあったら、かなり合理的にいろいろできる、のはできるんですけどね。うん。でもニホンは、違うの。多くの人はその便利さよりも個人情報を憂慮してるんじゃないかな、しらんけど。
最後には、フシギでたまらないけど、とりあえず分かったことにするわ、っていう空気で事務処理終了。
ついでに質問すると、なんでこんなに長い間台湾に住んでるのに、台湾の身分証取らないの?
なんてことも聞かれます。よく聞かれます。
外から見ると、自分の常識バイアスがかかるからね。色んなことがフシギに見えるものなのかも。
いろんな台湾 いろんな風景
台湾生活を写真で記録
2020/07/15
2020/07/02
ジュケンのこととか
7月になりました。今週末は指考(大学入試テスト)です。
台湾の大学入試は、1月の学測+面接や筆記等含む二次試験、または7月の指考で決まります。
台湾の大学入試は、1月の学測+面接や筆記等含む二次試験、または7月の指考で決まります。
チャンスは2回あるっていうことですね。
どちらのテストも国内統一のテストで、その成績によって大学が決まるので、かなり公平なもののようです。
昨日用事があって娘氏の高校にいったら、偶然仲良しのお友達に会って、明日から指考だというので、激励&いっぱい応援してきたところだったんでした。高校の卒業式はもう終わっていますが、指考を受験する子たちは、塾につめているか、学校の自習室を使っている子が多いみたいです。
うちの娘氏は指考を受けないのですが、どのようなものが見てみました。
テストは計3日間。各教科80分
一日目:物理、化学、生物
二日目:数学乙、國文、英文、数学甲
三日目:歴史、地理、公民と社会
どの科目を選択して受験するかは、志望する学部学科で指定している科目によって決めます。
今年はコロナのため、テスト中のマスク着用が義務付けられています。また試験場は、通常一クラス42人のところ、36人にして距離を取るんだとか。
学測に比べると、指考の試験範囲はどの教科でも広く深くなるので、試験対策がだいぶ大変ならしく。だから、なるべく学測で大学を決めてしまいたい!という人は多いみたい。
1月の時点では、留学を考えている同級生が何人かいましたが、コロナが世界的に広がってしまい、そのほとんどの子達が、海外にいくのを諦めて指考を受験するそう。
日本留学試験と日本語検定は7月のテストが中止、SATは3月から6月までのテストが中止。留学を考えていた子達は悔しい思いをしているかもしれません。
台湾の新学期は9月からですが、今の所、留学生への入国許可を出していないので、おそらく殆どが本国生になるのかな。
あ、でも、最近の香港のいろいろで、香港からは受け入れるでしょうね、きっと。と思ってニュースを見たら、今年は3427人の香港の学生が台湾の大学に出願しているそう。なんと、昨年比6.5割増。どんだけ多いんだ!
香港から近いし、文字が一緒で言葉が通じて、物価は安いしで、今後ますます台湾に入ってくる香港人は多くなるかも??
娘氏は6月に無事に日本へと旅立ち、PCRで陰性確認し、14日間の隔離期間を経て、日本での受験に向けて頑張り始めるところ。今年はどこの国の受験生も大変な思いをしているでしょうが、みんながみんな、それぞれの場所で力を発揮して、志望校に入れますように!