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台湾生活を写真で記録

2013/02/15

旧正月と介護等諸々

旧正月休みもあっという間に残り僅かです。

1月末の旅行のことも満足に纏められていませんが、旧正月も瞬く間に過ぎてしまいそうなので、一応今年の旧正月がどんなものだったかを記録しておきたいと思います。

去年の1月に、義父が中風になってから二度目の旧正月。昨年は旧正月中ずっと実家で家族一丸となって義父の面倒を見ていましたが、今年はちょっと状況が違いました。

去年はまるで昼ドラのようなドロドロ劇場な一年で、義父の後妻さんがこっそり義父の口座から大金を引き出し、私たちがそれを知るや否や、彼女は金はいるが義父の面倒は見たくないとか言い出し、では我々子供で面倒を見ようと義父を引き取り世話をして数ヵ月後、後妻さんが義父が(妻の)扶養を放棄したと扶養料請求の訴えを出し調停沙汰に・・・。私たちはすっかり疲れ果て、義父の意思も固まったので、離婚調停→裁判になるかならないか、というところ(←今ここ)。旧正月明けには白黒がつきそうです。

どの家庭にでも問題の一つや二つはあるものでしょうよねぇ。

恥と思って内に秘めておくか、或いはなんてことないと公にしてしまうか。

けれど、書いたり、話せるようになったというのは、自分の中で一段落ついたということのような気もします。

で、旧正月ですね。

昨年はまだ威勢もよく、口も達者で(気性が荒い)、力もあり、介助があればトイレに立つくらいの筋力もありました。

が、この一年の間、義父は全くリハビリをせず、細ってしまっていました。食欲はあるけれど(ただし食に対するこだわりは一切ない)、記憶力はだいぶ衰え、それでも一年に一度の旧正月を家族で過ごしたいと、とても楽しみにしていたので、実家に連れて帰りました。

旧暦大晦日、お昼過ぎに迎えに行くと、昼寝もせずに「待ちきれない」と言って、ずっとリビングで私たちのことを待っていたそうです。

それからお墓用のお花を買って、義父を連れてお墓参りに。そして実家へ。

今年は義兄が仕事で来られず、義姉も戻ってこず、義兄の奥さんは義父と昔から折り合いが悪く、殴り合いのけんかをしたこともあるとかで介護にはノータッチ。病に倒れてから一度も見舞いに来たことがありませんでした。

ということは?そう、介護の全てはオット氏と私の二人で。

老人ホームに入ってから、初めの頃はオムツに慣れず、どうしてもトイレで用が足したいと主張し(誰しも意識がハッキリしている間は自分の尻は自分で拭きたいと思うものでしょう)、しかしこちらの老人ホームは自分の力だけでトイレに立てないならば「オムツで用を足してくれ」という態度。人手不足の中、介助をつけてトイレにいかせるというのは手間以外の何ものでもない、といった様子だったのでした。それでもトイレに行きたいと、半身不随の体で一人でトイレに立とうとして転倒・・・・これはもう数えられないほど。

それが続いてどうなったかというと、義父は、私たちが会いに行くと「トイレ」と言うようになったのでした。トイレといって大が本当に出てくる確率は、2割くらいかな。空振りの方が多いんです。きっともう、条件反射なんでしょうね。オット氏か私の顔を見たら、トイレ、というのが。(連れて行かないと怒って暴れ出す)

そんなわけで、これまで老人ホーム生活中も着替えから下の世話まで手伝ったことが有りましたから、やろうと思ったらできる!訳なんですけどね、本当に介護は大変。これをお仕事でされている人、家族の面倒を自分で見ている人は本当に大変だと思います。(ご苦労様です)

一度、大きいのが我慢できない!という義父をトイレまで連れて行き、オムツを外したら、あろうことか既に出ている途中で、っていうか私の手についちゃったんですけどーΣ( ̄ロ ̄lll) という悲劇も。

で、今回も墓参りの途中で「トイレ」といい、実家についても「トイレ」を連呼。しかし、旧正月中はものの見事に空振りでした。

バリアフリーとは程遠い、段差あり、大理石床の実家では介護生活も難しく、私たちが目を離した隙に転倒二回。興奮したからか環境が変わったからか、寝つきも悪く、眠れないなら話でもするかと「今日あったこと」話題にすると、もう墓参りに行ったことも忘れていたりして。

夜中も全く眠れず、熟睡モードに入ったのは朝の6時過ぎ。

本人もなんだかしんどくなったのか、老人ホームに戻りたいと言い出し、実家で丸一日過ごして、翌日の夕方に老人ホームに戻ったのでした。

そんなこんなで慌しく二日が過ぎ、旧正月三日目にやっと自分の時間ができて、昨年末に図書館から借りてきた「1Q84①」の中国語版を読了(遅読ですな。2ヵ月半もかかった(ノД`)・゜・。)、その後「世界から猫が消えたなら」を読了。

これは語学力の問題だけれど、中国語の本は、一文字一文字声に出すように見ていかないと物語がサッパリ頭に入ってこない。しかーし!日本語の本はなんて読みやすいんだろう。スラスラどんどん読み進めていけることの快感、悦び。

で、介護問題や家の問題諸々があった中で、この本にあった「人生は近くで見ると悲劇だけれど、遠くから見れば喜劇だ」の一説に苦笑。

ほんと、義父のトイレ連呼は空振りに次ぐ空振りで、たまに出たと思えばうんこが手についちゃったりして、介護問題や離婚問題、家族間のトラブルなど、その瞬間は激しく悲劇なことも、見る位置をかえれば笑い話になっちゃうってのが。

連休四日目は家にこもって布バック製作+自転車で近所散策。娘ちゃんは組紐作りに熱中。

連休五日目は科工館の秦の始皇帝&兵馬俑展を見て、午後は映画「志氣」鑑賞。この映画、意外にも、とっても笑えて泣けて楽しめました。台北の景美高中(高校)の綱引き部が世界大会でチャンピオンになるまでの実話をもとに描かれているのですが、久々に大ヒットのスポコン青春映画。

連休六日目は駁二特區散策+買い物。

連休七日目は娘ちゃんと図書館漬け(彼女は本が大好き)、夜は元宵節の花火のテスト打ち上げを見に。

後半は結構のんびり過ごせました。(でも毎日老人ホームにも通ってます)

さて、明日は早朝から美濃に行ってカメラです。休日も残すところあと二日。そろそろ日常モードに切り替えなくては。

2 件のコメント:

ponz さんのコメント...

こんばんわ
そんなご苦労があったとはつゆ知らず、
新年早々お疲れ様でした。

どこの家にも 多かれ少なかれ問題はあるものです、。激しく共感します。


ところで娘ちゃんは本がすきなのですね~
良いことですね~^^

takaokao さんのコメント...

ponzさん、コメ有難うございます^^
苦労もなにも、過ぎてしまえば何のその。
こういうことがあると、平穏無事な日々が
なんて幸せでありがたいものかと思いますねぇ。

娘ちゃんは、本がないと生きていけない、と。
台湾の図書館は1回に10冊も本が借りれるので、
ほんとお世話になってます (´∀`)