あっという間に最終日。
その前に、今回のツアーで遭遇したコトを。
あ、その前、ツアーに出る3日前に遡ります。なんざんしょ、最近山あり谷ありで!
朝会社に来てすぐ、私の会社のPCがランサムウェアにやられて、いくつかのファイルが書き換えられて開かなくなっちゃったんでした。
ここ1か月くらい台湾でも大流行している風です。どこからどう入ってくるのかわかりませんが、会社のメールシステムに侵入するんですね、それは。で、会社の自分のアドレスから自分宛てにメールがくるわけです。一日何度も。そのメールにはワードやPDF等の添付ファイルがついていて、開いちゃうとビンゴ。PC内のファイルがコード化されて、開かなくなります。で、またメールがくるそうなんですよ、何日以内にいくら支払えば解除用PWを送ってやるぞ、っていうね。
私はそのメールを何度も受信し、しかし一度も開くことなく即ごみ箱に移していたのに、なぜかファイルが書き換えられてしまったのでした。ナンデダ!!
コード化されたファイルはそれほど重要ではなかったので、身代金は払わず、ゴミ箱にポイ。
そして同日、お昼前。突如iPhoneが逝ってしまいました。反応が悪いので再起動しようとしたら、二度と目覚めなくなるという!!画面がりんごのままフリーズして、30分たっても1時間たっても、うんともすんとも動かない。半日間、どこを押してもどう再起動しても動かないので、りんごのお店に持っていくと「こんな不良はあまり見ませんが」と…。PCに繋いでも反応がないので、初期化するしか方法はありません、と。ナンデダ!!どうした、私のりんご!
中のデータや写真やあれこれ、どうにかならんのですか、とすがってみましたが、どうにもならず、泣く泣く強制初期化www
半年間のあれこれが一瞬で消えるという悲劇。バックアップしてなかったんですけどwww
これを読んだあなた、今すぐ携帯のバックアップを。万が一に備えて、今ですよ、今!
ま、九州ツアーとは関係ないですけど、あまりいい予兆とは思えませんでしょ(苦笑)
で、話戻ってツアーでのコト。
一つ目のコトは、二日目のキャナルシティで、
迷子発生。言葉が通じず携帯を持っていない二人が広いモールで迷子になるって、まぁ大変。迷子を捜して駆けまわり、15分後になんとか探し出し事なきを得ました。ほっ。
二つ目のコトは、霧島でランチをとったレストランでのこと。食事後にトイレにいって、用を足して出ると、70過ぎくらいのおばあちゃんがとっても慌てた様子で、足をすくませています。次どうぞ、って促すと、足をわなわなとさせて私の手につかみもたれかかってきます。大丈夫ですか?こっちですよ、とさらに促すと、「行かないで、行かないで、ここにいてちょうだい」と。
こんなとき、あなたならどうする?
困りながらも、介助してあげましたよね。トイレの個室に連れていき、ズボンを下すのを手伝います。便座に座らせると、安堵するおばあさん。でもよく見ると、おむつしてるよ!!おむつはいたままですよ!!すると、あわあわと、また立っておむつを下ろそうとしていますが、なんとも手に力が入らないのか、自分で下ろせない。なもんで、おむつを下ろしてあげて、便座に座らせて・・・
このとき、私の一行は皆店を出てバスの上で私待ち。仕方ないですわなぁ。
そのおばあさん、おむつがもう濡れていたんです、かなり。たぶん認知症なんですよね。なんだか義母が重なって見えました。
用を足して、ズボンをはかせて、手を洗わせて、トイレを出るところまで付き添うと、「よかった、よかった、ありがとう」とえらく感謝されましたが、外に出ても家人っぽい人が見当たらず。はて?一人で来たのか、だれかと来たのか・・・?
とはいえ、バスをこれ以上待たせることができず、おばあさんとはそこでお別れ。
三つ目のコトは、大分で。私、大分城に行けなかったんでした。なぜかというと、大分に着くや否や、ガイドさんが「タカオさん、お願いがあります」って、神妙な顔。
何事かと思ったら、同行の三歳児坊やのお母さんが「子供が朝から、用を足すときに痛いというの。たぶん
尿道炎になったんじゃないかと思って。ひどくなったら大変だから、病院に行きたいんです」と。
ほほぅ。それは…、確かに大変。
見ると、大分城のすぐ目の前に、大きめの内科があります。ここは一肌脱ぐか、と、親子を連れて病院に行くと、
「ここは大人専門の内科なので、子供は診察していないんです。申し訳ないですが、泌尿器科か小児科に行ってください」
なんと!!診察拒否!!
徒歩10分の泌尿器科を調べてもらって、再トライ。台湾からツアーで来ていて、子供が痛がっているんです、見てもらえませんか!頑張って訴えましたよね、私も。
「すみません。うちでは子供用の薬を置いていないので診察をしたとしても薬を出せないんです。小児科にいってもらえますか」
なんと!!再び診察拒否!!
台湾だったらあり得ない対応に、私も坊やのママも顔面蒼白。
聞けば、子供専門の病院は歩けば30分、車で10分とか。プラス診察やらなにやらしていたら、当日の宿、阿蘇に着くのはいったい何時になることか・・・。
ママさんは診察を諦め、このままツアーに戻ると言い出しました。もう大分に戻ることもないから、私たちだけが大分に残るという選択肢はなく、坊やの状況も緊急を要する感じではないから、とりあえず様子を見るわ、と。
大分城に戻る道すがら、ママさんが小児科の看板を偶然目にします。これは来たかも!と、希望を胸に病院に入ります。台湾から来ていて~…3歳の子供が~…、もう何度も繰り返した病状を再度伝えます。
「先生に聞いてみますね」
「診察OKだそうです」
やった!!やっと見てもらえる!!あ、で、台湾に戻ってから保険を申請するのに「診断書を出してほしんですけど」というと、
「診断書?聞いてみますね。・・・今日中には出せないって、ごめんなさいね。先生ともう一度話したら、ちょっとこの状況だと、うちでは難しいと。つまり診察はできない、と。小児専門の大きな病院があるので、そっちに行ってもらえますか?そこは救急もあるし、設備も整ってるし。電話番号はこれです」
って、結局三度診察拒否!!
もうね、心が折れましたね。責任回避とはいえ、ここまで鮮やかに拒否連発されると、台湾ママさんの視線も痛く刺さってきます。一肌脱ぐどころか、着込んでも着込んでも悪寒がするほどの痛さ。
大分城にいる一行は私たちを待っているし、言葉の通じないママさんは日本の病院の冷たさにショックを受けているし…嗚呼。
ママさんへの償いも込めて、帰路は私が三歳児をおんぶ。汗だくになりながら、大分城に戻りましたとさ。
そして最終夜、熊本城のライトアップを見て、ドラッグストアで買い物をして、夜食どうしようかな~♪どこのラーメン食べようかな~♪と思いながら、ホテルにひとまず戻ったのが23時。すると、慌てた様子でホテルから外に出ようとしている4人組。どうしたのかと聞いてみると、
携帯をなくした、と。今から探しに行ってくる、というではないですか。
iPhoneは端末を探す機能があって、電池が切れていなければ大体の場所を特定できるんでした。場所はほぼわかってるんだ、というわけです。
言葉の通じない彼らを、行ってらっしゃいと見送ることもできず、私もついていきましたさね。熊本の繁華街、カラオケ、レストランやアパレルショップ等が立ち並ぶところで、iPadを片手に捜索開始。しかし、1時間経っても見つけることできず、捜索は翌日に持ち越し。
そして迎えた6日目。最終日です。
一番目の目的地は、今回の桜ツアーの一番の見ごたえスポットであるだろう
立岡自然公園。行きたかったですけどね~、私はいけなかった!なぜなら、携帯探しという任務が課せられたから。
立岡は満開で、池畔を囲む桜並木がまた美しく、今回のツアーで一番きれいだったと、みんな感動していました。でも私、行けなかった!!
なので、写真をもらいました。こんなにきれいだったそうですよ~。
桜の季節に熊本に行くことがあれば、ぜひ立岡自然公園へ!!
携帯は結局、商店街にあるお店で見つかりました。ほっ。それにしても
iPhoneを探すがすごい!私のiPhoneを使ってログインして、彼女の携帯が捜せて、しかも音を鳴らせることもできちゃって!おかげで順調に見つかりましたとさ。
その後、一行に合流して、昼食。それから再び熊本城。
昼間の熊本城もまた、よかったですわ~。立岡に行けなかった分、熊本城の桜を楽しみました。
加藤神社側から。
う~ん、私の写真は暗かったですねぇ。
で、集合時間の14時半ちょっと前、バスに向かって歩いていくと、私たちグループの男性二人が慌てた様子で右往左往しています。どうしたのかと聞いてみると、
携帯を失くした、と。
え!!!また!!!
満開の桜の下、たくさんの観光客でにぎわう熊本城。トイレに入った時に、ズボンのポケットに入れていた携帯が、トイレから出て気づくとなくなっていた、と。外国人観光客がたくさんいて、トイレもすごく混んでいたから、盗まれたんじゃないかな、きっと戻ってこないよ(半泣き)。心当たりを探してみたけど、見つからなかったんだ、と。
この彼の携帯は、iPhoneではないので、朝の彼女のようには探せません。海外で携帯を紛失するほど心が痛い話もないですからね、なんとか希望を捨てずにもう一度探してみようと、係員さんに遺失物の窓口を聞き、駐車場から本丸御殿まで全速力。
色や形を伝え、トイレで失くしたようなんです、と伝えると、奇跡が!!なんと、落とし物として届けられていました、彼の携帯が。本人証明として、中にある彼の写真を係員に見せて、何度も何度もお礼を言って、集合時間から遅れること15分、めでたくバスに戻り、合流。
そんなこんなで、私、大活躍。こんなに活躍したことがいまだかつてあったかというほどに(笑)。感謝されまくり。
熊本城を後にして、イオンモールで止めの買い物をし、無事に熊本空港から高雄へと戻ってきたのでした。
高雄はそれから毎日30度の暑さ。戻ってきたら、夏になってました。
大変だったけど、熊本城を存分に楽しめたので、結果オーライ♪
九州また行きたい!鹿児島、指宿、奄美とか、行きたい行きたい絶対行くぞー!