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2014/02/05

旧正月終了

長いようで短い休暇が終了。今日が仕事始めでした。

義父が倒れて満二年。なんとか今年も旧正月を迎えることができました。

今年の大晦日のごちそう。


見た目地味!!ごちそう感とか華やかさに欠けた、恐ろしく単調な盛り付けΣ( ̄ロ ̄lll) 

いやでもね、美味しかったですよ。相当美味しかったです。

旧暦大晦日に義父を連れて、お墓参りをしながら実家に向かったんだけれど、
去年とはうって変わって、義父は静かなんだなぁ。

去年はトイレトイレと騒いで全く落ち着きませんでしたが、今年は本を読むオット氏の隣に
静かに座り、話しかければ返事は返ってくるも、覇気がまったくない。むむ?

今年も義兄が仕事で来られず、義姉も戻ってこず、メンツは去年のそれと同じ。

気がつけば、義兄長女が今年で大学を卒業するという年になっていて、
仕事によっては来年の旧正月は田舎には帰ってこないかも、と。

なんかこう、薄くなる繋がりに、まるでほどけそうな結び目を見るようで
ちょっとしたサミシサが心に滲んできたりして。

義父の状況は良かったり悪かったり。でも、無事に今年の旧正月を迎えることができて
よかったね、と思っていたら、高雄に戻った翌日に異変。

舌がもつれ、ろれつがまわらなくなり、ご飯を食べようにもよだれが止まらない。
飲み込もうとするとむせ、明らかに嚥下障害という感じ。

前に、睡眠薬が体に溜まって(代謝が悪く排出されにくくなっている様子)
ショック状態になったことがあったんだけれども、そのときとはまた違うようだ、と。

どうやら軽度の脳梗塞のようだったんでした。血圧も160とか170とかあって。

そのため、休暇の後半は連日病院へ。しかも救急。

でも、具体的な治療を施されることはなかったんでした。

血圧こんなに高いんです!と訴えるも、医師からは、降圧剤を使用する基準は
血圧が210に達していること、それよりも低い時に降圧剤を使用すると、
かえって大きな中風を引き起こす可能性があるんですよ、と。

それでも現状食べることができない、薬も飲み込めないので、これはどうにかならないか。

それでは、鼻から管を入れるしかないですね。

医師からの答えは感情が一切ない、事務的なものでした。

鼻に管は避けられませんよ。どうしますか。病院の売店で売ってますが、入れますか?入れませんか?

できれば何とかして避けたかったんだけれども、無理に食べて、むせてを繰り返せば
肺炎を起こしてしまう可能性があるという。それに、点滴でしのげるような状況ではない。

長期的に見ても、やはり遅かれ早かれ、鼻から管を入れて、直接胃に水分や
栄養を流し込むという方法をとる以外、選択肢は残っていないようだったんでした。

自分の力で食べることができなくなるっていうのは、なんとも辛いもの。

徐々にではあるけれど確実に弱っていっているという過程を目の当たりにすると、
色んな事を考えてしまいます。

そんな私たちの思いを知ってか知らずか、義父は鼻から胃へと通した管を抜き取ろうとする。
異物が体に入っているというのは、よほど嫌なものなのでしょう。

でも、一日に5回も抜くなんてね、義父さん、抜きすぎですから!

去年の旧正月とは同じようで全然違いました。来年はどうなっているんだろう。
とりあえず、考えるのはやめときます。

健康でもそうじゃなくても、悩みがあってもなくても、今日という日は今日だけですから、
毎日今日を精一杯過ごすしかないんですね。