前に書きましたが、買った前売り券がなぜか台中のものになっていたので、入場券を280元で再購入。
旧正月中で、どれほど混んでいるか!?と思いきや、たいしたことはありませんでした。
著書「無限の網」を、ちゃんと読んでからいけてよかったです。芸術や草間氏にあまり理解のなかった私ですが、本を読んでから行ったので、もっと深く理解できたような気がします。っていうか、草間氏についてそれほど詳しくない人は、この本を見てから行くべき!!お勧めしたいと思います。
で、この展示会の前に本の感想。率直に思ったことは(無礼をお許し下さい)「狂人と天才は紙一重」なのかもしれないなぁ、ということ。
著書内の『サイコソマティック芸術』の件(詳しくは本を読んで頂くか、ネット等でお調べ下さい)や、『ハプニング』の件は、リアルタイムで知らないために、ショッキングでございました。
嫌悪感や恐怖感を芸術に転化する、その鮮やかで奇抜な発想は、凡人の私の頭には微塵も浮かばない。
そして、文章がまた魅惑的でよかった。最近の私の読んでいるシリーズにはない語彙、言い回し。とにかく濃い。
本の中にある
私には、一つ一つの水玉をネガティヴにした網の目の一量子の集積をもって、果てしない宇宙への無限を自分の位置から予言し、量りたい願望があった。どのくらいの神秘の深さをこめて、無限は宇宙の彼方に無限であるか。それを感知することによって、一個の水玉である自分の生命を見たい。水玉、すなわちミリオンの粒子の一点である私の命。水玉の天文学的な集積が繋ぐ白い虚無の網によって、自らも他者も、宇宙の全てをオブリタレイト(消滅)するというマニフェストを、この時、私はしたのである。というところ、今回作品を見て、うっすらではあるが分かった気がします。
なぜだろか、映画『シャイン』が浮かんできた。全然関係ないけど。久々に見たいかも。
話を戻して、草間彌生展。
美術館は入口からすぐのところに、鮮やかな赤い玉がいくつも。
展示室は2階です。
手前の展示は、写真OK。梯子の作品のところまでが写真OKで、その後は撮影不可となっています。
大画面に映る草間氏。歌っているのか話しているのかをしているが、何を語っているのかは聞き取れず。
写真OKはこの梯子の作品まで。
LEDがこれまたこのところの芸術に非常にとても寄与しているなー、としみじみ。この梯子は色が変わります。
梯子の作品の奥には、本の中でも出てくる無限の網の目の作品や、水玉、人の顔や目や線が延々と続くもの、等。かの有名なかぼちゃもありました。
面白かったです!!高雄の展示は5月17日迄。
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