いろんな台湾 いろんな風景
台湾生活を写真で記録

2021/03/19

なまえに関するえとせとら

ここ数日こっちで話題になったニュースがあまりにも平和ボケでバカバカしかったので、その話と、そこから広がったあれこれ。

 
すしろーっていう、日系のまわるスシですね。そこがキャンペーンを打ちました。そのキャンペーンを発端に、鮭魚之乱(サーモンの乱)とネーミングされるほどのニュースになりました。
 
どんなキャンペーンかというと、名前が鮭魚だと、もれなく無料!同じ音(ㄍㄨㄟ・ㄩˊ)を含むと割引!っていうので、そのキャンペーンにあやかろうと改名する人が何人もいたという。
 
無料でスシを食べるために、李鮭魚とか、劉鮭魚とかに改名したって、アタマ大丈夫!?っていう案件。
(ただ単に、名前に同じ音が入ってるので割引使っておスシ食べたよ!っていう人も多数いますが)
 
台湾では一人3回まで改名できるらしいです。勿論手続きは必要ですが、思ったより簡単な感じで。戶口名簿っていう、住民票っぽいものの更新費30元、写真1枚、身分証更新費50元。必要経費たったの80元!!(=約300円。日本の住民票一通の手数料にほぼ同じ)
 
勿論この他に、健康保険や銀行や保険やパスポートその他諸々の改名手続きもしないといけないでしょうから、改名に関連する労力たるや、という気がしないでもありませんが、周りを見渡すと、改名した人は結構いて。全然珍しいことじゃありません。
 
今働いてる会社は50人くらいの規模ですが、勤めて約15年+α、この間に改名した人が5人います。
 
改名する理由は人それぞれですが、受け入れ側もすんなりと対応。
 
でもうっかり前の名前で呼んだりしたら、ガチギレされたりするので、要注意。
 
にしても、サーモンはないっしょ。って思うわけですよ。それも一人や二人じゃなくて、各地で、二桁くらいの人がサーモンに改名って、、、
 
サーモンに飽きたら、また別の名前に変えたらいいさ、くらいに思ってるのかもしれませんね。日本ではキラキラネームとか読めないなまえ、とかが話題になって久しいですが、サーモンは読める。キラキラもしてない。でもサーモンって!!
 
名前といえば、最近出産した同僚の子の命名の話になり、その名前ならお父さんの名字でも、お母さんの名字でも、どっちにも合うね!って言ってる人がいて。
 
は?なに?
 
台湾は基本的に夫婦別姓ですが、子供って父の姓に属すんじゃないの?というのは、私の思い込みでした・・・
 
なんと、子供は父の姓でも、母の姓でもどちらでもいいと!なんて開かれたなまえ社会!!
 
例えば 陳サーモン(父)さんと 李アナゴ(母)さんが結婚しました。
 
第一子は父の姓で 陳ハマチ
第二子は母の姓で 李マグロ
第三子は父の姓で 陳カンパチ
 
みたいなことが、全然オッケー。娘氏に聞いたら、台湾じゃそれ常識よ、と言われる始末。(同級生にもこんな感じのパターンは散見されたらしい)
 
台湾に住んで20年も経つのに、知らんかった・・・
 
ちなみに基本的には夫婦別姓ですが、結婚したパートナーの姓をくっつけて、姓を変えるっていうこともあります。
 
李アナゴ(母)さんが陳サーモン(父)さんと結婚して、陳李アナゴ という風に。
 
で、うちはというと、国際結婚なのでそもそも夫婦別姓。でも手続きすれば同姓にもできるか。台湾で会う日台カップルは、別姓が多いような気がするけど。
 
で、日本はなんで結婚したら同姓にならなきゃならんの?改名もかなり面倒なんでしょ?なぜによ?って、台湾人に聞かれて固まるワタシ。
 
日本の選択的夫婦別姓はいつになったら実現するんでしょうね。