いろんな台湾 いろんな風景
台湾生活を写真で記録

2020/12/31

大晦日に思うこと色々

人ってのは蓋を開けてみると獣以下に貪欲で、どうしようもない人もいる、っていうことを感じた大晦日。
 
遺産相続で家族の関係が壊れるっていう話は、ドラマやニュースではよくある。
 
特に、もともと兄弟の仲が良くないとか、金にがめついとか、だらしないとか、そういう要素があると、たちが悪い。
 
オット氏の父が脳卒中で寝たきりになったのが2012年。亡くなったのが7年後。その間、ブログにも書いたことがあったように、オット氏が介護にかかる一切合切を請け負って、看取り、見送り、その後の墓守もしている。
 
オット兄は、結婚後ずっと北部に暮らし、一年に数回出張ついでに見舞いに来る感じで、兄嫁は義両親との関係が悪かったこともあり、一度も見舞いに来なかった。7年間、一度もなかったの!
 
義父が倒れた当時は、財産目当て(といっても大した財産はなかったのだが)の後妻さんとのバトルが数年続き、義父が亡くなってからは、欲の皮に包まれたオット兄に相続した土地も家もよこせ(正しくは共同名義に変更せよ)と、脅迫メールを受ける日々。
 
財産は遺書の通り、土地建物はオット氏、現金はオット兄とオット姉で折半、とした。
 
共同名義の土地ほど、後年のトラブルをもたらすものはないわけで。そんなのはごめんだわ。って、私の土地じゃないけどww
 
人って、見た目だとか、それまでのイメージとか、そいうのではわかり得ない隠れた本性があるんですね。まじ怖ぇ。
 
相続したのは田舎の農地、この10年その保持にどれだけの時間と労力とお金をつぎ込んできたか、なんてのは見えないし、そういうところに考えを及ばせるだけの心は持っていないようで。
 
義父が亡くなってすぐに、しつこい土地よこせ攻撃があり、その後すぐ、オット兄は仕事上のトラブルに追われ、定年退職を迎え、最近又暇になったのか、朝に夕に陰湿なメッセージを送りつけて来るその姿は、傍目に見ても、やばい感じでした。
 
しかしながら、文面的に、そのメッセージ攻撃は兄嫁が兄名義で書いてきてるんだろうと思ってたんですけど、今日オット氏が電話で対峙したら、全てオット兄が自分で書いたことだった、と。
 
脅迫とはいえ、内容があまりに稚拙で。
 
オット兄は勝手に怒り狂って、親戚のグループラインにも怒りを投下し勝手に炎上。
 
人生を豊かにできるか、足るを知るの心を持てるか、幸せと思えるか、全部自分次第ですからね。
 
うちは娘氏がニホンにいったこともあり、将来を考えると田舎の農地を保持管理し続けるのは果たしてどうだろうか、オット兄がそんなにあの土地に興味があるなら金額を提示して譲渡しようじゃないか、と。オット氏は考えに考えました。賢明な決断かもしれません。
 
私の心残りは、自分で選び、植え、手塩にかけて水やりを続けた庭木たち。あの子達がこれから水やりを満足に受けることできず枯れてしまうかと思ったら、辛い。
 
掘り起こして、自宅に連れて帰るっていうのも一案かな。
 
コロナに、娘氏のジュケンに、そーぞくトラブルに、大変な一年でありました。
 
そういえば、コロナで会社の業績も悪化して無期限の減給にもなったんだったww
 
まぁでも、健やかに過ごせて、オット氏との関係がだいぶ良くなったことは、お金にかえられない収穫でした。
 
お金も土地も、墓場には持っていけないからね。生きてるうちに、自分の周りの人と嬉しい楽しいを共有できたら、もうそれで十分。
 
今夜は暖かくして、楽しい夜を過ごそう。今年も一年、よく頑張った。

2020/11/09

チョウの季節

台湾はルリマダラという蝶が見られる季節になりました。

台湾南部で越冬することで有名な蝶々です。主に、茂林や六亀で見られます。

先日、蝶を見るイベントに参加してきたんですけど、すごかった…(゜□゜;)

来月にはもっと多くなるとかいうんで、いやはや、蝶好きの人にはウハウハ、虫苦手の人には失神ものかもしれません。




今年は特段何をしたわけでもないのに、あっという間に11月になってしまいました。

今年の前半には、台湾は10月くらいから海外との往来を始められるんじゃないか、みたいなニュースでしたが、実現はしていません。目下海外はコロナがまた増えてますもんね。昨日のニュースでは、来年末に海外への渡航規制が解かれる可能性がちょっと見えてきた、みたいな極めてあいまいな感じ。

我が家は年初から今まで、娘氏のジュケンのことで右往左往。

志望理由書の添削に始まり、提出書類で日本語訳が必要なものの翻訳活動や、大学所定の書式で提出しなくてはならない推薦書をもらいに学校に行ったり。

手となり足となり、まるで自分もジュケン活動中かと錯覚するほど。

この一連の作業にどっぷり浸かったんで、もしかして、キコクセイ専門のコンサルになれんじゃね?なんて(笑) 嘘です。なりません。なれません。でも、かなり詳しくなりました。

台湾から日本はEMSで4日。だから急に追加の書類が必要になった!となっても、ギリギリセーフで送れますが、欧米帰りの子たちは用意周到でなくちゃならないのは大変だなとか思いつつ。

私立志望のキコクセイの子は、もう既に結果が出ている子が多いようで、娘氏の仲良しさんは、短いジュケンを終えて既に親元の海外へ帰って行きました。

うちは国立が第一志望なのでまだあと数か月ですが、ここまでのキコクセイとしてのジュケン活動を見ていて、前情報としてあったTOEFLのスコア、ハイスコアでなくてもなんとかなりそう、という印象を深めています。理系は特に、ジュケン時のテストの結果によるのかも。

親としてできるだけのことはやった。あとは本人の頑張りを信じよう。

2020/09/28

最近のもやもや

今日ニュースで、「東京女子医大の学費が1200万円値上げ、6年間の学費は4621万4千円」というのを見て愕然としている。たっか!!
 
台湾の大学の学費がいかほどか。
 
国立だと、半年で3万元、年間6万元くらいと言われている。(=21.6万円/年くらい)
 
例えば、高雄にある国立C大学だと、
*本国籍の学生:一学期(半年)/24,730~28,940元
*外国籍の学生:一学期(半年)/49,460~57,880元
倍まではいかないけど、外国籍の学生の方が学費が高い。
本国籍の学生が国立に4年間通って、年間6万元と見積もっても、トータル86.4万円くらい。
 
じゃぁ、私立医大はどうなんだと。高雄の有名どころを見てみると、
*本国籍の学生:一学期(半年)/71,540~72,360元
医学部はx6年で、卒業までにかかる学費は860,120元(=310万円くらい)
 
普通の国立大学と私大医学部では、学費に倍以上の差はあるものの、どこの家庭でも頑張ったら払えない額ではない、という印象。ちなみに、台湾の2019年の平均給与は月換算44,114元らしい。しかしこれは平均値であって中央値ではない。そしてこっちでは、共働きが主流なので、と考えると自ずと家庭の収入が見えてくる。
 
話戻って、医学部の学費、日4621万円と台310万円、10倍以上もの差 Σ(゚Д゚)
 
日本の国立大学は入学料が282,000円で、授業料年額が535,800円なので、4年通ったとして2,425,200円(もちろんこれ以外にも費用は発生するだろうが)。
 
台湾の86.4万円と242.5万円を比較しても、約2.8倍・・・
 
高いっスね。
 
学費のみならず、ジュケンをするだけでも、その方法が全く違うのでかかるお金が全然異なる。
 
台湾のセンター試験的な学測は申込み費が250元、ジュケン科目1つにつき170元。今は4科目ジュケンができるので、そうなると費用は930元=約3348円。5科目でも1100元=約3960円。7月の指考の費用も同じ。
 
日本の共通テストは、3教科以上で18,000円。そして、私立、国立と、別々に募集要項を見て出願していくので、受ける学校が多くなればなるほどお金がかかる。滑り止めの私立にも入学金を払わないといけないし。
 
日本でのジュケンはしみじみ、色んな意味で大変だ。財布に穴があいたんじゃないか、カードでスキミングされたんじゃないか、口座から不正引き落としがあったんじゃないか、なんて錯覚に陥るほど。
 
じゃぁ台湾の大学に通えばいいじゃないか、っていわれたらもともこもなく。喘ぎながらも、一応親として腹はくくっているつもりでいるので。
 
ついでにいうと、国立、公立、私立で、募集要項や出願の方法がてんでバラバラで、調べながら、はぁ~?となること度々。
 
最近ハンコ廃止が話題になっているけれど、願書付き募集要項をテレメールで取り寄せ、とか、願書をFAXで取り寄せ、とか、出願書類の手書きこそ廃止にすべきじゃないかと思う。
 
手書きの出願書類ほどトラップがありすぎるものもなく。下書き、下書き、下書き、下書き、清書!時間の無駄感が半端ない。ついでにいえば履歴書の手書きもなくされるべきだと思うが。
 
文字に人柄がにじみ出る、みたいなことはいまだによく聞くが、まるで人は見た目が9割、くらいの感覚で、もやもやする。
 
こっちにいて、経済格差の教育に与える格差は大きいと感じているし、目の前で見てもきた。でも日本は台湾の比じゃないなぁ。日本は税金も高いのに。すごい。でもなんかもやもやする!

2020/07/15

外から見るフシギ

もう一年の半分が過ぎてしまいました。

台湾で生活する上ではほとんど脅威を感じることのなくなったコロナは、世界各地でまだニュースを賑わせていて、ここで生活する分には不安を感じないけれど、ニュースを見るたびに不安に包まれます。

こちらに住んでの実感としては、もう大丈夫、という思いが先行していて、出掛けにマスクを忘れることもしばしば。

しかし地下鉄の改札ではまだ検温が行われていて、あれ?マスクって必須?任意?と、一瞬頭が真っ白になり、すれ違う人を見るとまだまだみんなマスクをつけてるんで、係の人に「マスクって必要なんですか?」と聞くと「持ってないんですか?ではここに名前と電話番号を書いてください。はい、これをつけて。次は忘れないでね」って、ペラペラの薄いマスクを渡される感じです。

一方、会社では上司が「第二波は台湾にもやってくる!みな、くれぐれも気を付けて過ごすように!!」的な事を声高にいっていたりもします。

あれ?つまりは、私が勝手に緊張感を捨てちゃったってことか?

完全内勤業務だと、マスクしてないところも多いんじゃないかな。でも銀行やサービス業等の対面での顧客対応の必要な職種は、ほとんどが依然マスク着用でお仕事。

二ホンの感染者は先週ぐっと増えたようで、しかし、ゴートゥーキャンペーンなるものをやるとか、東京の某区では感染者にお見舞金10万円を渡すとか、ニュースを見ながらオット氏が「なにこれ?どういうこと?」って連呼してるんですが、適当な解説をしてあげることができない、不甲斐ないツマです。

こっちでは、規則を守らない感染者に罰則や罰金はあっても、お金がもらえるなんてことはそもそも考えられず。

外から見てるといろんなことがフシギです。いや、通りこしてちょっと意味不明。

豪雨でひどい被害を受けている地域が多く、一方で賞与がないとか減らされるとかで退職希望者が相次ぐとか、ストが行われる医療機関があるとかいうニュースをみて。え?なんちゃらキャンペーンより、優先的に配る対象あるんじゃないすかね?っていうか感染拡大傾向なのに、ゴートゥーしちゃうの?

これが台湾だったら市民が政府をフクロダダキノケイにして、なんなら市民の力でリコールじゃぁ!ってなるんじゃないかと思ったり思わなかっり。

それはそれで、外から見たらフシギな光景に映るのかしら。

さて、在台もかなり長くなりましたが、最近必要に迫られて銀行口座開設を数カ所で。

2018年だったか、台湾と二ホンの間でCRSの合意ってんでしょうか、(マネーロンダを防ぐ、あれですね)が結ばれてからこのかた、台湾での口座開設の時に決まって聞かれるのがマイナンバー(ID)。

外国人が口座を開くのは、以前に比べると難易度が高い気がします。

そしてどの銀行の担当からも同じ質問が。なんでしょうね、こっちの人は初見でもすぐに関係が近しい風に、聞きたいことは何でも聞かせてもらうね!っていうスタンスで迫ってくるんです。もう慣れたからなんてことないけど、やっぱりこっちは人間関係の敷居がちょっと低い感じですね。(そういうところは結構好き)

IDがなくて、いったい二ホンではどうやって個人の特定をしてるの?

その昔、台湾はニホンの戸籍制度を導入して今の形になったのに、なんでニホンはIDがないのん?

住民票には番号ついてないの?

確定申告とかはどうするわけ?IDなくてもできるものなの?

(;´д`)いやぁ。。。

えーと確かぁ、ニホンでは、子供が生まれたら出生届を出すと戸籍と住民票に記載されて、それからは基本的には住民票で個人が紐づけされてるんじゃないかなーと思うけどぉ…(もごもご)

まずい。彼らにとってしたら、目の前にいる私がニホン代表になるのに、ちゃんと納得させられるような答えが出せないようでは、代表失格じゃないか(苦笑)

こっちから見たら、ニホンのあれこれはたぶんすごく意味不明なんでしょう。フシギでたまらないという目で見られました、何度も。(私の中国語能力への疑心でないことを祈る)

なんでそんな制度なの?使い勝手悪すぎじゃない?

という風に映るんですね。こっちからだと。しかも銀行の担当さん目線からだと特に。

コロナになってからは、ICチップ入りの健康保険カードに出入国記録が紐づけされて、マスクの購入も健康保険カードでだし、最近台湾政府が出した振興券も健康保険カードで申請&購入。IDがあって、ICチップ入りの紐付けされたカードがあったら、かなり合理的にいろいろできる、のはできるんですけどね。うん。でもニホンは、違うの。多くの人はその便利さよりも個人情報を憂慮してるんじゃないかな、しらんけど。

最後には、フシギでたまらないけど、とりあえず分かったことにするわ、っていう空気で事務処理終了。

ついでに質問すると、なんでこんなに長い間台湾に住んでるのに、台湾の身分証取らないの?

なんてことも聞かれます。よく聞かれます。

外から見ると、自分の常識バイアスがかかるからね。色んなことがフシギに見えるものなのかも。

2020/07/02

ジュケンのこととか

7月になりました。今週末は指考(大学入試テスト)です。

台湾の大学入試は、1月の学測+面接や筆記等含む二次試験、または7月の指考で決まります。

チャンスは2回あるっていうことですね。

どちらのテストも国内統一のテストで、その成績によって大学が決まるので、かなり公平なもののようです。

昨日用事があって娘氏の高校にいったら、偶然仲良しのお友達に会って、明日から指考だというので、激励&いっぱい応援してきたところだったんでした。高校の卒業式はもう終わっていますが、指考を受験する子たちは、塾につめているか、学校の自習室を使っている子が多いみたいです。

うちの娘氏は指考を受けないのですが、どのようなものが見てみました。

テストは計3日間。各教科80分

一日目:物理、化学、生物
二日目:数学乙、國文、英文、数学甲
三日目:歴史、地理、公民と社会

どの科目を選択して受験するかは、志望する学部学科で指定している科目によって決めます。

今年はコロナのため、テスト中のマスク着用が義務付けられています。また試験場は、通常一クラス42人のところ、36人にして距離を取るんだとか。

学測に比べると、指考の試験範囲はどの教科でも広く深くなるので、試験対策がだいぶ大変ならしく。だから、なるべく学測で大学を決めてしまいたい!という人は多いみたい。

1月の時点では、留学を考えている同級生が何人かいましたが、コロナが世界的に広がってしまい、そのほとんどの子達が、海外にいくのを諦めて指考を受験するそう。

日本留学試験と日本語検定は7月のテストが中止、SATは3月から6月までのテストが中止。留学を考えていた子達は悔しい思いをしているかもしれません。

台湾の新学期は9月からですが、今の所、留学生への入国許可を出していないので、おそらく殆どが本国生になるのかな。

あ、でも、最近の香港のいろいろで、香港からは受け入れるでしょうね、きっと。と思ってニュースを見たら、今年は3427人の香港の学生が台湾の大学に出願しているそう。なんと、昨年比6.5割増。どんだけ多いんだ!

香港から近いし、文字が一緒で言葉が通じて、物価は安いしで、今後ますます台湾に入ってくる香港人は多くなるかも??

娘氏は6月に無事に日本へと旅立ち、PCRで陰性確認し、14日間の隔離期間を経て、日本での受験に向けて頑張り始めるところ。今年はどこの国の受験生も大変な思いをしているでしょうが、みんながみんな、それぞれの場所で力を発揮して、志望校に入れますように!