いろんな台湾 いろんな風景
台湾生活を写真で記録

2020/05/12

エイゴとかカジとかショーライとか

うちの娘氏が英語の家庭教師に通うようになって、1年と少しが経ちました。
 
NZ人で50代くらいの、カテキョー歴がかなり長い先生。
 
台湾ではバイリンガル幼稚園が主流で、小学校に上がってからも塾で引き続き英語を勉強する子が多いです。なので、娘氏も幼稚園から英語に接しておりました。
 
こちらで通常学生に求められる英語資格としては、中学時代に(台湾版)英検初級、高校では英検中級となっています。
 
で、うちの娘氏。幼稚園~小学校の塾で和気あいあいと楽しく学んだ英語の貯金があり、中学までは英語は並の並でしたが、高校に入ってニガテイシキが湧き上がり、高一の終わりくらいに成績が伸び悩みます。貯金がここで底をつきたようです。幼い頃に身につけたものと、学校で点が取れるのは違う英語だったのかもしれません。
 
高二になって、いよいよまずいということで、英語塾をいくつも見に行くもどれもいまいち。そんな時、英語のすごくできる同級生(←TOEIC880くらい)の家庭教師を紹介してもらいました。本当にラッキーでした。
 
で、英語がどのくらい伸びたかというと、わかりやすくTOEICで。
 
2018/08  575 (高一)
2019/01 ←家庭教師スタート 
2019/08  730 (高二)
2020/03  790 (高三)
 
非英語圏にしては、けっこう頑張ってるかと。(上には上がいるけれど)
 
というわけで、引き続き週一で英語に通っています。
 
で、先日の授業、昼前11時。まだ授業中の娘氏から連絡が。
 
「先生のマンションで火事おきたみたい」
 
どゆこと!?
 
「扉開けたら煙臭いんだけど、先生と階段で下におりてみる」
 
全く状況がわからないまま現場に向かうと、消防車、はしご車、救急車が10台かそれ以上、マンションの周りをぐるり囲っています。1Fのエントランスからは薄く煙も上がっています。マンションの周りは人の山。
 
先生の部屋は20Fでしたが、時々運動不足解消のため非常階段を使っていたので、非常階段→出口のルートをわかっていたそうで、娘氏は先生と一緒に無事に脱出。
 
消防隊の努力の甲斐あり、負傷者や死者はなく、B1駐車場の車とバイクを焼いただけだった、ということで、事なきをえました。ほっ。
 
マンションの前で消防隊がホワイトボードに書いていたまとめを見ながら、英語の先生に英語で状況を説明する娘氏。頼もしいじゃないか!!!心の中で拍手を送りました。
 
にしても、最近いろんなオカシナことが起きます。
 
・ オット氏と車で高速道路を走っていたら、すぐ前方を走っていたバンの屋根に括りつけられていたアルミのハシゴがルーフから落ちて、危うくぶつかりそうになる。危機一髪・・・
・ 娘氏、夜21時過ぎ、学校帰りの地下鉄で、30代くらいの男の人に付きまとわれる。
・ 朝、犬の散歩をしていたら、空を飛ぶ鳥のフンを真っ白のニットに浴びる。どんな確率・・・
 
さて、台湾は1月に大学入試の統一テストみたいなもの(学測)がありました。大学ジュケンについてはメモをまとめなかったけれど、忘れないために書き残しておきます。ちなみに、再来年から入試が変わるらしい。台湾の大学ジュケンも熾烈です。
 
1月のテストは、確か範囲が高2までだったかな。国語(作文含む)、数学、英語(記述あり、リスニングも別にあり)、社会、自然(生物、物理、科学、地学すべて含む)、5教科ですが、選択で4教科受験もOK。どこの学部を狙っているか、そこで採用される科目がどれかによって取捨選択をします。5教科受ける子も、4教科の子も、どっちもいます。
 
2月に成績発表があり、その点数で個人申請を行います。日本のセンターは、自己採点でもはっきりとした点数を出せると思いますが、台湾は得点数から級分という数字が出る(0-15)のでその級分を見ながら、昨年の実績を参考にしつつ、6箇所の(大学)学部に申請を出します。学部によって、目安になる最低ライン点があるので、成績発表されてからはひたすら数字とにらめっこ。
 
とはいえ、級分の分析サイトも多くあり、この点数分布ならどこが狙えるでしょう!っていう情報も取りやすいです。それプラス学校の先輩の実績、二次通過の可能性などを見ながら申請を出します。

日本は私立をジュケンしてからの国立ですが、こちらでは国立私立は一度に申請をだします。つまり、学測で申請する6箇所のうち、全部国立でも全部私立でも、半々でもいい。ただ、学校によって、1人あたりの申請学部数を制限しているところもあるので、一つの学校の6つの学部に申請する、ということはできない模様。ジュケンには勿論費用がかかりますし、申請にも費用はかかりますが、日本ほどびっくりな額にはなりません。
 
6箇所の申請に対し、平均的な一次通過は3-4つくらいだそう。募集人数に対する一次通過人数は約三倍。大学学部学科は数多あるけれど、競争率は高そうです。一次通過の発表が出たら、今度は二次向けの審査資料(自己PR、その他諸々)を提出したり、面接或いは二次試験の準備をしたり。二次の審査内容は、学部学科によって全く違うので、これも予め研究しなくてはいけません。

しかも、娘氏談では、学生が申請した6箇所は透明になっているらしく、学校側で他にどこの何学部に申請しているかをわかっているらしい。不思議な仕組みです。
 
そんな荒波を乗り越え、5月初頃からぽつりぽつりと二次の合否が出てきて、今に至ります。優秀な子は二次で複数の学校から合格をもらうので、最終的に一つに絞って、Fixとなります。

で、この学測で本命に至らなかった子、どこも受からなかった子はどうなるのか?その子達は、7月の指考に臨みます。このテストは学測よりもだいぶ範囲が広く準備がかなり大変だとか。それでも志望大学に届かなかった子は、浪人して来年再受験。
 
ジュケンは本当に大変ですね。長丁場。
 
ちなみに、塾に行ってる子、家庭教師をつけている子、様々いますが、色々聞いてみると、高雄の家庭教師の相場は高1がNTD600/H、高2がNTD700/H、高3がNTD800/H。科目毎に家庭教師をつけるので、かなりハードにやってる子は、それなりの額になるとか。

で、うちの娘氏は?彼女は検討に検討を重ねた結果、日本への進学を希望ということで、卒業後は日本に行ってキコクセイの試験を受ける予定。今、ショーライは日本に向かっているのです。親は応援するのみ。こちらも大変そうだけど!